手足が冷えてつらい。瘀血と血虚、あなたはどちらのタイプ?
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目次
- ○ 血の巡りが悪いタイプ(瘀血)
- ・瘀血の症状
- ・瘀血の養生法
- ○ 血が足りないタイプ(血虚)
- ・血虚の症状
- ・血虚の養生法
血の巡りが悪いタイプ(瘀血)
瘀血とは、東洋医学で血の巡りが悪い状態のこと。
血はあたたかいものですから
巡りが悪ければ、上の方に上がっていきます。
エアコンで暖房すると
上の空気だけあたたまって
足元はスースーして寒い、
こんな状態ですね。
体の中でそういうことが起こっていると
どうなるか、見ていきましょう。
瘀血の症状
手足の冷え、ということで言うと
手足は冷えて、しもやけなんかができるのに
顔はのぼせる・ほてる・汗をかく、
これは瘀血の症状です。
他に
生理時、レバーのような塊が出る
肩こりがひどい
子宮筋腫・子宮内膜症がある
唇の色が紫っぽい
といった症状が出ます。
瘀血の養生法
手足が冷えるから、と
やみくもに体をあたためると
のぼせがひどくなることがありますので
注意してください。
血流が悪いので
なるべく体を動かして
血流をよくするようにしましょう。
ストレスがたまると
気の流れが悪くなり
ひいては血の巡りも悪くなるので
ためないように心がけて。
漢方薬はいろいろな種類がありますが
血の巡りをよくするものは
胃腸に負担がかかることがありますので
その場合には食後に服用してください。
血の巡りをよくする漢方薬は
妊娠中や妊娠希望の女性にはおすすめできませんので
必ず漢方薬専門の薬剤師にご相談くださいね。
血が足りないタイプ(血虚)
東洋医学の血(けつ)と
西洋医学の血(ち)は
まったく同じものではありませんが
概念がかぶっています。
血(けつ)は
あたたかいもの、
栄養や潤いをすみずみまで運ぶもの。
それが足りなくなると
どんな症状が出るのか
見てみましょう。
血虚の症状
あたたかい血が足りないのですから
全体的に冷えます。
顔がのぼせる、ということはなく
お腹や腰まで冷えます。
水の中に座っているみたい、と
表現する人もいます。
他に
貧血
ふらつき・動悸・息切れ
爪が薄い・割れやすい
肌がカサカサする・かゆい
髪が細くなった・抜け毛が増えた
疲れやすい
胃腸が弱い
などの症状が出ます。
血虚の養生法
足首・手首・首筋の
3首を冷やさないようにし
体をあたためましょう。
鉄分を補いたいところですが
鉄分は吸収が悪い栄養素。
特にこのタイプは
胃腸が弱いことが多いのです。
ビタミンCと一緒に摂ることで
吸収率が上がります。
血(けつ)を補う
漢方薬もいろいろな種類があります。
冷えに特化したもの
肌のかゆみにいいもの
痛みにいいもの など
必ずご相談くださいね。
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